『内田悟のやさい塾春夏』
築地で御厨というレストラン向け青果店を営む内田さんの本。大判でビジュアルが美しく、野菜がおいしそうです。
春の旬では「菜の花」「根三つ葉」「トマト」「せり」「たけのこ」「セロリ」「うど」「山菜」「クレソン」「レタス」「アスパラガス」「そら豆」「ふき」、夏の旬では「ピーマン」「しょうが」「さやいんげん」「きゅうり」「ズッキーニ」「オクラ」「枝豆」「なす」「冬瓜・白瓜」「とうもろこし」「にんにく」「アボガド」が取り上げられています。
多くの野菜が温室で育てられ、1年中出回っていますから、旬がいつだったか忘れかけてますので、この本で再確認できるのもいいところです。「冬瓜というのに夏野菜とはこれいかに?→丸のまま冷暗所におけば冬まで日持ちするから」だそうです。
「そら豆」「枝豆」などさやから出して食べる豆は沸騰した湯にいれて、下がった温度を保って弱火で沸騰させず、じっくり火を通すとデンプン質が糖化して、甘みがでる!
走りのピーマン、パプリカ、ししとうがらしなどは丸ごと焼いて食べると美味しい!など色々発見があります。アボガドもつぶして、水で濃度を調整して、裏ごしすればいいそうで、きれいなソースが出来そうです。
菜の花にわさびをあわせて頂くという贅沢な提案もあったりして楽しい本です。入門者セミプロも一家に一冊あっていいかも?!(561字)