『その油をかえなさい!』 内海聡
今回取り上げるのはレシピ本ではありませんが、健康になるための油脂のとり方がテーマです。
「甘味」「油」「柔らかい」の3つの要素が美味しいと感じる3大要素と言われます。
とうぜん、このうちの甘さや油脂が、人工甘味料だったり、質の悪い油だったりすれば
病気の原因になると想像するのは不自然なことではありませんね。
著者の内海聡は多くの本を出版し、断薬を主とする自由診療を行うドクターである。油脂を替えれば、現代病の多くを防いだり、治すことができるそうです。
さて、本の構成は、
- 健康になりたいなら、まず油を見直しなさい!
- アトピー、花粉症からガン、認知症までーー油を替えると病気が防げる、治せる!
- 使い方・選び方で毒にも薬にもなる「植物生油脂」
- 今こそ、見直されるべき動物性油脂の”効能”とは?
- 体を劇的に変える油脂のとり方・選び方
となっています。最初に太るから?悪者扱いされる脂質の重要性とその種類を紹介。次ににコレステロールの重要性と防げる・治せる病気の解説。さらに「植物性油脂」の正しい選び方。それから「動物性たんぱく質」の有用性があって、最後に油脂のおススメが紹介されています。
はじめににも書いてありますが、100%を求めてストレスをためても仕方ないので、7割8割できるようにすればいいのではということです。とはいえ摂らない方がいいに決まっているのは、
- トランス脂肪酸(マーガリンやジャンクフードに使われている)
- 糖質>脂質
- いわゆる「サラダ油」
- パーム油、ココナツ油
- 酸化した油
- 養殖の魚や健康的とはいえない餌で育った家畜の肉の脂質
あたり。あまり神経質になってもツラいのでほどほどにできる範囲で雑食を心がけて腹八分目ぐらいで・・・というのが大切なようです。神尾さんや弓田さんの本に興味がある方は手に取ってみたらよいかも・・・です。(757字)